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2010年9月 7日 (火)

96時間

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サスペンス物としてはとっても雑なプロットなのだけど、そんなこたあどうでよくなるくらい問答無用に面白い。


「やめときなさい。子供同士での旅行はいけん。外国は悪いヤツがいっぱいだ。」
「いやや、いやや。アタシはもう17歳や。いい子にするから大丈夫やっ。」

オヤジは心配性だが娘に泣きつかれてはどうにもこうにも。

そしてきっちり人身売買組織に拉致されてしまうのである。

ここから人身売買組織の悲劇が始まるというお話し。

このオヤジがどうしようもない程強いのである。
疑わしきは罰せずどころか疑わしいやつは皆殺しなのである。もう死んでるのに弾丸ぶち込んでるし、口を割ってるのに許してもらえないし。
大藪春彦の小説を完全映画化するときっとこんな感じなのだ。

リーアム・ニーソンの淡々とした演技。普通のおじさんぶりとキリングマシーンへの変貌ぶりが楽しすぎる。たぶん、シュワルツェネッガーとかスタローンが演ると面白さは半減なのだろう。
脳みそゴリラ的な主人公より、ご都合主義ではあるが冷静に組織に迫っていく過程が結構カタルシス体験なのであった。

しかし、世の中悪いやつばっかだなあ。

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