2010年9月 3日 (金)

メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

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何が凄いかって題名が凄い。

「最近何か映画観た?」って聞かれたら
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬・・・かな。」

もうこれだけで、意味不明にねじ伏せる説得力がある・・ような気がする。何をねじ伏せるの判らんけど。


トミー・リー・ジョーンズ主演にして初監督作。
俳優がメガホンを取ると、思いっきりコケるか頭でっかちな作品になるというイメージがあるけど、トミー・リー・ジョーンズはナカナカいい感じ。程良くクセがあると思うのだけど面白いかどうかというと微妙なバランスだな。

第二のイーストウッドを目指したのか・・人種差別やら友情やら暴力を散りばめつつ、物語の進行も時間軸を弄って・・・。うーん。ちょい頭でっかちかな。

不法入国者メルキアデスが、不運な事故で射殺されてしまって、ツレのトミー・リーが「落とし前つけろや。にいちゃん。」というお話し。

やっぱアメリカ人は「正義」押し付けが強引だなあ、と思いながらもトミー・リーの美意識というかこだわりが結構好きだったりして。
ロードムービーというのもポイント高かった。

「ゲッタウェイ」や「ガルシアの首」を連想する埃臭い映画はサム・ペキンパー的ですねん。


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2010年7月14日 (水)

マリオネット・ゲーム

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オチを書いてしまうと豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまうという映画。


ピアース・ブロスナンが悪役に挑戦ってことで話題になった。いや全然ならなかった。
あ、未公開だった・・・。



だいたいピアース・ブロスナンは善人顔なので悪人に見えない。
そもそもこれって悪人なのか?



犯行の真っ最中に息子と鉢合わせで
「やあ、とうちゃん♪」
「息子よ、早く家に帰りなさい・・・。」
なんか、ほのぼのしてるなあ。 



ストーリーは破綻しているようにも思うけど、この映画には教訓がある。
教訓ですぞ。
我が身を振り返るのだ。



幸せな夫婦が、ブロスナンに娘を誘拐されて翻弄されるという他愛もないお話なのだが、もう一度言う。
登場人物に自分を置き換えて反省するのだ。



いいですか?反省するのだぞ。




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2009年1月20日 (火)

ミステリー・メン

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未来都市「チャンピオン・シティ」で真のヒーローを目指す三人の男+おまけヒーローたち。なりたがりヒーローではあるが、当然超能力・・いや特技を持っている。

それでは、彼たちの特殊な能力を紹介しよう。

「ミスター・フューリアス」は『オレを怒らせると怖いぜ。』という怒るのが特技のヒーロー。つうか怒り狂うしか能がない。いや、それ特技ではなく欠点でしょ。
しかも怒っても怖くないのだ。そして勝手に自分がリーダーだと思っている。

「ブルー王子」は、ターバンを巻きフォークやスプーンを投げるのが得意。しかしフォークを買う金がないので家の食器棚から持ち出している。

「ショベルマン」は・・・・。まあ、ショベルを振り回すのが得意・・・・。
あんた家で食事の後はテレビでも見ながらゆっくりしてなさいよ。

そして誰も見ていない時にしか透明になれない「インビジブルボーイ」。
オナラの威力で敵だけではなく誰構わず失神させてしまう「スプリーン」。

そしてこれだけが超能力というかなんというか、殺された親父の頭蓋骨を埋め込んだボウリングの球を武器とする「ボウラー」。武器と言っても、勝手に親父の意思で球が飛んでいるだけ。

極めつけはメンバーたちの心の師「スフィンクス」。スフィンクスは屁理屈ばっかコネて何を言っているのか判らんのだが、なんか説得力があるような気がして皆を丸め込む。

あと、惜しくもヒーロー採用面接で落ちてしまったのだが、月に4日しか働けない「月経ウーマン」とか・・・。

なんやねん、この映画はっ。
こんなんなら誰でも超能力を持っているではないかっ。

僕だって布団に入れば30秒以内に気を失うことができるし、歯医者で口の中を点検してもらう時、助手のおねいさんのおっぱいが頭に当たれば、その部分に全ての神経を集中させることができる。

そう、この映画には「人は誰でもやれば出来るんだよ。」という深いメッセージが込められているのである。

・・・ということは全くなくて、おだやかーーに、ダラダラと物語は進むのであった。


怒ることしか能のないミスター・フューリアス。
実は、そんなこた自分でも重々判っているのだね。

って、だからどうした。という映画なんだけど。

つまらねーー

↑※もちろん褒めております・・・。

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2008年6月24日 (火)

地下鉄(メトロ)に乗って

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先日テレビでやっていた「地下鉄(メトロ)に乗って」。
で、30分程過ぎたところで「う〜〜〜ん。本でも読もうかな・・。」とへこたれてしまったのだが、頑張って最後まで観た自分を褒めてあげようと思って冷蔵庫のアイスを食べたらお腹が痛くなってしまった。

三丁目の夕日みたいな昭和ノスタルジー路線かと思ったら、タイムスリップものだった。(ちなみ「三丁目の夕日」も昭和の時代背景が素晴らしいというだけで、お涙頂戴路線にうんざりしたんだけど。)

主人公が昔に行って若い頃の親にあって「ああ、やっぱ親父は俺たちの事を思っていたんだ。」と感動の押し売りをしようとして見事すってんころりんと滑っているような気がしてならない。
結局、着地点は「感動したでがしょ?」。

DV親父の本心を理解するには過去に旅立ち、生身の若い親父と向き合わなければならないのだ。そしてそのポイントとなる時代に都合よくテキトーにタイムスリップできます。
ある場所にタイムスリップゾーンがあるとか、ある条件で過去に行けるとか、最低限の決まり事を設定しておかないといくらファンタジーといえどもただの都合のいい物語を進めるためのこじつけとなってしまう。
題名の地下鉄がタイムスリップのキーワードかと思いきや、寝てる最中に過去に行きよる。
ついでに途中から不倫相手の岡本綾まで一緒にタイムスリップするし。

んで、過去の親父は精一杯生きていたのだなあと、感慨深い映画なわけです。
しかも息子だけでなく親父も不倫中。嫁の立場はどうなる。
置いてきぼりにされた家族そっちのけで、主人公、親父、愛人どもが生きる事のはかなさを演じられても白けるばかり。
SFではなく時代考証、辻褄合わせを無視した幻想譚として語りたいとしてもあまりにも陳腐なのである。

でも岡本綾は可愛いから問題ないっす。

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2008年3月22日 (土)

モンスター・ハウス

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フルCGアニメ。スゴイすごい。
すごいくらい面白くない。

「子供騙し」なのは、子供なら騙せる程度の質の悪いもの。
当の子供たちが「うう。いいんじゃない?まあまあだったし・・・。」と時間を無駄にしたことを認めたがらないような発言をしたところをみると、子供も騙せないだ。

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2007年2月23日 (金)

マインド・ハンター

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「マインド・ハンター・・・・。」貸映画屋でDVDを手にとってみたものの、題名からして面白くなさそうである。

これでジャケットからジャン・クロード・バンダムとかスティーブン・セガールとかチャック・ノリスが微笑みかけていようものなら速攻パスである。地上波放映で十分なのである。
つうかこの手の俳優を引き合いに出してくる自分に年を感じる。


「マインド・ハンターか・・・。借りてみるか・・・。」


題名から察するに、サイコで悪い奴の脳内に侵入した主人公が、頭ん中の悪漢を倒すのだ。(あっかんという言い回しに年を感じる。)

そして脱出をはかるもDNAとかヘモグロビンが襲ってきて、さあ大変。(知識の浅さと語彙の貧困さに年を感じる。しかしヘモグロビンってなんやねん。アホと年は関係ないか・・・。)

「借りてみよう・・・。」

ちなみにジャケットにはクリスチャン・スレーターとヴァル・キルマー。
僕を見つめ「借りろっ!」と訴えかけている、微妙な立ち位置の二人。


さて、結論。
ぜんぜんアホ映画ではおません。
意外や意外の拾い物。

FBIのエリート特捜班「マインド・ハンター」を目指す七人のエリート訓練生たち。
相手の深層心理を読み、行動パターンや性格、嗜好、生い立ちまでも推理しプロファイリングするのだ。

そして訓練の最終試験は教官(ヴァル・キルマー)が用意した孤島での過酷なミッション。

勿論お約束の展開。閉ざされた空間の中で何かが起こる。
犯人捜しのシミュレーションがいつしか本物の犯罪現場に・・・。

やっぱ、ミステリの王道ですな。
犯人は誰だっ?わくわく。
閉ざされた空間だから、登場人物の誰かが犯人なんだけど全員怪しいのが嬉しい。

で、一人ずつ減っていくもんだから「え?こいつ犯人じゃなかったの?」。
・・・と、まあヘモグロビンだかグルタミンな映画だと思って期待していなかった分、思いっ切り楽しめた。

深く考えずに、ポップコーン頬ばりながら犯人捜し。
展開もスピーディでよろし。

難を言えば「いや〜〜ん♪」(仕掛けによる死に方が「CUBE」とか「SAW」的なんね)」な場面があるので万人向けではないってのと、スレーターとキルマーの扱いはどうよ?(きっと撮影の拘束時間、一日だけ・・・とかだったに違いない。)

この二人とLL・クール・J以外のキャラが立っていない。
心理分析官の卵たちの割には、知的な緊迫感がない。
・・・てな所かな。


でもB級バンザイで突き抜けてるから、よいではないか。

 

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2007年1月 8日 (月)

M:i−3

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「M:i−3」

諜報組織「IMF」のエージェント、イーサン・トムちん・ハントが活躍するシリーズ3作目。
ポップコーン映画をお望みなら観て損はなし。損する人もいるかもしれんけど。

時と場合によっては激しく肩透かしを食うブライアン・デ・パルマ監督の1作目は文句なしに面白いのだが、後から考えてみるとクライマックスの列車のシーンが「なんだかなあ・・・」という感じで、やや減点。
しかしTV版「スパイ大作戦」に敬意を表した良い作品であった。

鳩は飛ぶ飛ぶ、二挺拳銃もほどほどにね・・のジョン・ウー監督の2作目。
オープニングのロッククライミングのシーンで「この映画は最高だな。」と思いつつ、イマイチ魅力無いおねいさんのカーチェイス、トムと見つめ合ってクルマくるくる~のシーンで「この映画は最低だな・・・。」
・・・とんでもねえ馬鹿映画だった。

さて三作目。
前作で「へらへら笑うないっ」と戒められたせいか、今回はあまり笑わない。(あまりね・・・)
物語は、現役を退き、スパイ学校の教官となっていたイーサン。教え子が捕らわれたことで仕方なしに救出作戦に参加。しかし・・・てな展開。

なかなか健闘。前作よりは遥かにまともな仕上がりだと思う。
・・・だが、頭脳を振り絞って困難なミッションに挑むという根本のテーマが微塵もございませんな。
ヒネリも軽く半回転で展開も読めるし、ミステリの要素も少なくなってしまった。

パワーアップしたアクションは、思いっきり楽しめる。チームプレイの妙といいますか、カッコええね。
しかし前半に畳み掛けるアクションの連打を持ってきたため後半の盛り上がりがない。
詰めが甘いのだ。

詰めが甘いといえば、昨日渋茶と共にゆっくりと食べようと思っていた餡子餅を風呂に入っている間に食べられてしまった。
これは人目につく場所に餡子餅を置いておいた私のミスである。
まさか食べられないだろう、と家族を信用した私が甘かった。餡子も甘いが私も甘い。
スパイたるもの信用できるのは自分だけなのだ。

しかし私は、餅を食べたのは誰か?と詮索はしない。考えてみてごらん、おかげでダイエットになったのだよ。
災い転じて福となす。

つまりである。このシリーズ、1が良い出来で2がずっこけ。
しかし、もし2が1より良い出来だったとしたら・・・。
考えただけでも恐ろしい。
このまあまあの出来の3が最低の評価になってしまう。
そう、世の中、光があるから影がある。君がいるから僕がいる。
この世の食べ物がすべて餡子餅なら誰も餡子餅を欲しがらない。
黄粉餅があるから餡子餅もまた食べたい。

別に私は、餡子餅を食べられたから、くどくどと言っているのではない。

誰じゃーーーーい。餡子餅を食べたのは~~!!



 

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2006年4月 6日 (木)

マルコヴィッチの穴

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マルコヴィッチの穴

マルコヴィッチという人がいるそうなのである。
で、ある穴に入るとその穴はマルコヴィッチに繋がっていてマルコヴィッチになれるのだ。
変なストーリーである。

変なストーリーだからきっと面白いだろう・・・と思って観たのだがあまり面白くなかったのである。
しかし観終わった後、よくよく考えてみると「ううーーん。面白かったのかもしれないなあ。」と思うのである。

マルコヴィッチの役をマルコヴィッチが演っている他は、ジョン・キューザックとキャメロン・ディアス。
この二人がムサい・・・。自堕落で臭ってきそうな演技である。
キャメロン・ディアスは兎も角、ジョン・キューザックは最後の最後まで誰が演っているのか分からなかった・・・。

人が良さそうに見えてやっていることがエグいこの二人。
同時に一人の女性を好きになってしまい、マルコヴィッチの中に入ってセックスしてしまうのである。
自分の中に他の人格を感じてからのマルコヴィッチが哀れで楽しい。

人の中に入るってどんな感じかな。服を着るようなものだろうか。
だんだん慣れてきたら同化して融合してしまうのだすね。ラストは結構気持ち悪い・・・。

しかし、他人の中に入ってしまうというのは、魅力的なシチュエーションですな。
例えば、イヤな奴の中に入って、そいつの会社でとんでもないミスをしでかしてやろうとか。スターの中に入って思いっ切り良い思いをしてやろうとか。

これは内緒ですが植草教授が逮捕されたとき、あの中には僕が入っていたのである。
田代まさしが風呂を覗いたときもそうである。

真犯人は僕である。

皆さんの周りにも近しい人が、仕事が出来なくなったり、急に覇気がなくなったり、食い意地が張りだしたり、口を開けて妄想していたり、手鏡を使ってパンツを覗こうとしだしたら、その中には僕が入っている可能性が高い。

そんな場合は、その人を責めたりせず優しくキスをしてあげてください。
ただ単に僕が喜びますから。

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2006年3月21日 (火)

ミリオンダラー・ベイビー

Million

わかった。潔く負けを認めよう。負け組みだよ。
しかしここはチャンスの国ニッポン。いささか年を食ったが逆転のチャンスはあろう。

両手を擦り合わせ手のひらをじっと見つめる。
「ああ、こんなに皺だらけになって・・・。色々あったんだね。ご苦労さん。」と自分を労ってみたものの貯金もないし、一発大逆転に賭けることにした。

「もう残された道はボクサーしかないな。」
夢を掴みとれ。ハングリーなスポーツ、ボクシングである。
早速、近所のボクシングジムの門を叩く。

『田亀健闘倶楽部』。

田亀大っきい兄ちゃんが出てきた「われ、何の用じゃ」
田亀中くらい兄ちゃんが出てきた「われ、何の用じゃ」
田亀小っちゃい兄ちゃんが出てきた「われ、何の用じゃ」

「あのボクシングをしたいのですが・・・。」

田亀大っきい兄ちゃんが言った「われ、弱そうやんけ」
田亀中くらい兄ちゃんが言った「われ、弱そうやんけ」
田亀小っちゃい兄ちゃんが言った「われ、弱そうやんけ」

「はあ。実際に弱いです。でもチャンピオンになって・・・」

田亀大っきい兄ちゃんが言った「われ、ちゃんちゃら可笑しいやんけ」
田亀中くらい兄ちゃんが言った「われ、ちゃんちゃんこやんけ」
田亀小っちゃい兄ちゃんが言った「われ、ぶんぶく茶釜やんけ」

「頑張ります。お願いします!」

田亀大っきい兄ちゃんが言った「われ、金もっとるけ?」
田亀中くらい兄ちゃんが言った「われ、殴るぞ」
田亀小っちゃい兄ちゃんが言った「われ、金出せや」

「はい、会費ですね。幾らぐらいなんでしょう?」

田亀大っきい兄ちゃんが言った「われ、財布出せやこら」
田亀中くらい兄ちゃんが言った「われ、殴るぞ、こら」
田亀小っちゃい兄ちゃんが言った「われ、金や金」

きりがないので、この辺で止めておく。
・・・・有り金を巻き上げられてしまった。

「ひどいや。世の中って理不尽だよ。」
弱者は落ちるところまで落ちなくてはいけないのか。

ミリオンダラー・ベイビー

さて、アカデミー賞作品の話題で賑わっておりますが、映画事情通、常に最先端を走る続けている僕も借りてきた。
おお、これか。2005年というと、う~~ん、う~~ん。1年遅れじゃないか~~、ぽてちん。と、このネタでオチまで引っぱろうと思ったんだけど、最近疲れてるんでやめとこう。

理不尽な物語を次々と出してくれるイーストウッド監督。巷で言われる「救いようがない」とか「痛々しすぎる」とかの印象は然程なかった。
痛々しい物語ではあるのだが、そこはイーストウッド監督、格調さえ感じる味付けで、ある種の清々しささえ感じるほど。
多分イーストウッドの作る映画は寓話なのだと思う。もちろん登場人物は人間だけど、どの映画も神秘的。物語を提示するだけのスタイルは余韻バリバリですわ、今回も。

アイルランド系は敬謙なカトリック信者が多いそうだが、カトリック教会に通うフランキー(イーストウッド)がとった行動と考えれば、益々重く心に圧し掛かってくる。
結果はどうであれ、一生懸命生きなくては。

しかし、僕がフランキーならタオルを投げることが出来るのだろうか。

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2005年12月15日 (木)

マシニスト

Machinist

去年の今頃だったか、今年の初めだったか、僕はダイエット宣言をした。
多分10キロぐらい痩せようと決心したのだが、ダメでした・・・。
反対に3キロ太ってしまったのである。

これは大変だあ。
おかげで先日は腰が痛くなってしまったし、階段の昇り降りも肩で息をする始末である。

改めてここに宣言します。

「来年は13キロ痩せる。」

マシニスト

さて、決意も新たに、私は一本の映画を借りてきた。
主役のクリスチャン・ベールはこの映画のために30キロのダイエットをしたのである。
デブでもないのに30キロも痩せると身体に悪いと思うのだが、何かの参考にはなるだろう。

んで、クリスチャン・ベール、ガリガリ君です。
背骨も肋骨も浮き出て気持ち悪いのである。
「レイジングブル」のデ・ニーロの役作り(これは増やしたんだっけ?)も凄かったが、その比じゃない。

映画の宣伝文句は「すでに1年間365日眠っていない。」

こりゃまた、偽りありですな。
こんなコピーじゃ、1年間眠っていない男のホラー映画である。
実際は「1年間、不眠症に悩まされているのだ~。」である。

不眠症に悩まされている機械工のトレバーに不思議で不可解な出来事が起りはじめる。
工場での事故。謎のスキンヘッド男。
これは幻覚なのか現実なのか。
という物語。

完全に「メメント系」ですな。よい出来だす。
もちろん痛快娯楽系を期待すると肩透かしを食うけど、画面に釘付けであった。
時折「モノクロームか?」と見間違うほどの青みがかった押さえたトーン。
少々キツイ場面もあったし、謎が解けていく過程は生々しくて怖い。
この映画も「心の闇」。

イヤイヤ映画が好きな人は一見の価値あると思うです♪
ちなみに僕は、寝床に入って1分以内に寝る自信があります。

&映画はダイエットの参考にはならなかった・・・・・。


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