2006年4月 1日 (土)

Tom Waits

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聴きやすい、というのもあるけどトム・ウェイツは初期の作品が好きである。
「クロージング・タイム 」「土曜日の夜 」。

いつ聴いても泣けてくる。

別に嫌なことがなくても、どろどろ・・・な気分になる時期がある。
感情の起伏は少ない方だと思うのだが、僕は春先である。
あんこがニュイですわ。今朝もトイレに行ったらあんこがニュイっと出た。

心理分析官キンブリは語る。
「winosさん、どうしました?」
「なんだか、涙が出ちゃうの・・・。」
「それは花粉症ですな。」

僕は心の中にもう一つの部屋をもっている。そしてその部屋に逃避するのである。
部屋の中には積み木がある。おっぱい、ぼよよーーんのおねいさんもいる。酒も置いてある。

積み木で遊んだり、酒を飲んだり・・・・。遊び疲れたら、おねいさんの胸で眠るのである。
「さあ、ゆっくり眠りなさい。」

心理分析官キンブリは語る。
「あんた、相当危ないでんな。」
「だって、だって・・・。」
「治療しましょう。キーワードを・・・。」
「は?」
「思いつく言葉をいくつでも。」
「は?」
「治療の手がかりにします。」
「はあ。」

クソったれの人生。狂ったように浴びせられるクラクション。すえた臭いの部屋。湿ったマットレス。山となった煙草の吸殻。穴の開いた靴下。片思い。賭博の負け。憂鬱。街角に立つ女。三日前の宅配ピザ。遠距離電話。天国。結婚して判った旦那の変態癖。禁酒会。シスターの秘密。忘れた振りをする借金。肥満の猫。月明かり。ウィスキー。エロ本のモデルは同級生。

「こ、これは・・・」
「はあ、トム・ウェイツです・・・。」
「トム・ウェイツ?」
「クソっったれの人生。」
「・・・・・。」
「一日が終わって眠りにつくと忘れることが出来る。」
「・・・・・。」
「朝が来て目覚める。」
「・・・・。で?」
「また、クソったれの一日が始まる。」
「・・・・・。」
「でも、人生、そう捨てたもんじゃない。」
「・・・・・。あんた治療不可かも。」

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2006年1月30日 (月)

CDB

Cdb

Charlie Daniels Band

頭の上から牛と馬が雨あられのように降ってきそうなこの手の音が全盛期だったのは70年代後半。
アメリカンロックファンの間では相当人気が高かったと思うのだが、日本じゃ全くのマイナーになっちまいました。
最近でも、どこかのカントリーフェスで来日してたような気がするんだけど・・・。

で、聴きたい聴きたい病が再発してしまったのだが、CDを一枚も持っていない。
はて、日本ではCDを売っているのだろうか・・・とアマゾンで「チャーリー・ダニエルズ・バンド」で検索。
・・・・・一枚もありませんがな。おお、日本人よ、サザンロックを、カントリーを聴こうではあ~~りませんか。チャーリー浜。

なら「Charlie Daniels Band」で検索だ。
うおお、出てくる出てくる、輸入盤ならてんこ盛りだ。さすが御大、本国ではヒーローなのである。
ヒーローに違いない・・・。ヒーローなのかな・・・。
ブルースマンもそうだけど、本国でも肩身が狭くて、ピンでステージをこなせるのは一握りのバンドだそう。
結局、ブルースフェスやカントリーフェスで巡業できれば御の字という現実を考えれば、何処の世界でも生きてゆくのは難しいのだ。

このバンドは、カントリー街道爆進!というよりサザンなロックフレーバーが気持ちよい。
バンジョーとかフィドル(民族ヴァイオリン?)とかマンドリンの音色が頭ん中響いてきた。

んで、気分は、ラグタイムブルースとかブルーグラスになっちゃって、CD屋に走ったらスコーピオンズとかラモーンズとか買っちゃって帰るんだよね。

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2006年1月25日 (水)

Dream Theater Live in Osaka

Dream

2006.1.15(日)NHK大阪ホール。
ドリーム・シアター

いやあ。すんごいライブでした。
と言いつつ、そんなにディープなファンじゃないんだけど・・・。

どんなバンドかといいますと、うるさいんですわ。
どれくらいうるさいかと言うと、ライブが終わって家に帰り布団をかぶって耳の中で「きぃーーーーーーーーん。」
朝起きても、まだまだ「きぃーーん。」
両手を広げて、アラレちゃんごっこをしてしまうぐらいですな。
もう年だから、三半規管も弱っているのだからして、あまり無理をしてはいけません。

で、どんなバンドかといいますと、うるさいんですわ。
どれくらいうるさいかと言うと、メタリカ×RUSH×クリムゾンてな感じですか?

以前クロムハーツさんが紹介されてて、早速全アルバムを聴き倒し、そして去年はG3 Liveに参戦。
ジョン・ペトルーシの潔いギターにすっかりメロメロになってしまった僕は、ドリームシアターは行くぞっと誓っていたのであった。
だが先立つものがない。予算は5000円。チケット代は7500円。こまった。
困った時は、オークション。
必要チケットが1枚だけで席を気にしなければ、意外と安く手に入るときがあるのだ。

1月7日の大阪公演と15日の追加公演。
早速7日の公演に5000円入札。ダメなら諦める。男は諦めが肝心なのである。
瞬く間に9500円まで跳ね上がる。
「うぬぅ・・。ゆるさん。ゆるさんぞ。」

男は、すぐに諦めてはいけないのである。15日の公演に入札。
ありりり。4千円ちょっとで落札しちゃった・・・。

後から知ったんだけど、同じ都市で2公演やる場合は、一日をカバーナイトとして他のアーティストのアルバムをカバーするのだそうである。
で、一部のファンの間では「ドリームシアターの曲だけを聴きたいじゃん。」てな流れもあって、やや不人気の公演のチケットをゲットしたようなのである。それでも満席だったけど。

セットリストをめまぐるしく変え、同じツアーでもステージ毎に別パフォーマンスという彼ら、カバーナイトはピンクフロイドの「狂気」をフルカバーするとか、メタリカやらアイアンメイデンやらRUSHやら、いろんな憶測が飛んでいたのであった。
うう。フロイドなんてやられちゃうと失禁してしまうなあ。

セットリスト

The Root of All Evil
Never Enough
Another Won
Just Let Me Breathe
Lie
Raise the Knife
The Spirit Carries On

それにしてもジョン・ペトルーシ(G)とジョン・マイアング(B)、難解リフのユニゾン・プレイ。恐ろしや。
思わず合掌しながら聴く。

そして第2部は、Deep Purple/MADE IN JAPANフルカバー!

Highway Star 
Child in Time
Smoke on the Water
Mule
Strange Kind of Woman
Lazy
Space Truckin'

《encore》

Wait For Sleep
Learning To Live

絶頂期のパープルの名盤。結構細かいとこまでコピーして、すげえのなんの。
前半と、うって変わってリラックスモード。それでもすげえけど。
ドリーム・シアター本来の複雑でスリリングな音符が乱れ飛ぶステージもいいけど、初体験でこんなことやあんなこと。るるる、いやーん♪

ただ、おらも、えーかげん年だから3時間立ちっぱなしはきつい。
それに根暗だから音に没頭したい。
そんなわけで、次回は2階席の片隅にでもと思ったのでした。

耳もいたいしね。

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2005年9月24日 (土)

TOTO

Toto


TOTO「Hydra

「トト」と読んではいけない。東洋陶器の略なのだから、実直な日本人は正確に「東洋陶器(株)」と言わなければいけない。

もちろんライブでも
「いよっ!東洋陶器(株)日本一っ!」
ルカサーが「ギャッ、ギャッ、ギュイーーン」とキメても
「くっさぁ~」と鼻をつまむとよろしい。
場が和むというものです。

ルカサーが
「あほんだらあ。『オズの魔法使い』からとったと言うとるじゃろうがぁぁ。」つうても
「くっさぁ~、くっさぁ~」の大合唱。
ステージと客席の距離も一気に縮まるというものです。

さすがの温厚なルカサーも怒るであろう。
そんな時は「うきゃきゃきゃきゃっ」とか言いながら逃げるとよろしい。

何年か前のラリー・カールトンとスティーブ・ルカサーのリハなしぶっつけ本番ツアー、行きたかったなあ。
どんなライブだったんでしょうね・・・。


TOTOならもちろん「ハイドラ」・・・ということで。


ルカサーのインタビューを読んでいて。
数年前にジェフ・ベックと組んで、すんごいアルバムを作ったらしい。
「これ、いいよね。」
「いや、ダメす。」

で、ボツだそうです。
残念です・・・・・。


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2005年9月 5日 (月)

Don Henley

Don

ドン・ヘンリー「Building the Perfect Beast

夏も終わりだから、こういうのを聴きたいのです。
僕だって、たまには爽やかなのだ。
特に若い頃はね。

寄せては返す波。
砂に書いたラブレター。
「キミガスキダ・・・。」

「うふふ。うぃのすさん、何を書いたの?」
「ふふふ。内緒だよ。」
「ふふ。書いてるところ、後ろから見ちゃった♪」
「ええ〜〜。ずるいぞーーー。」

「おほほほほ〜〜〜〜、つかまえてごらんなさい〜〜〜」
「ふふふ。こら〜〜〜、待て〜〜〜♪」
「ほほほほほ〜〜〜♪」
「あははははは〜〜〜♪」

「・・・・ううっ!!く、くるしい〜〜」
「う、うぃのすさんっ!大丈夫っ?大丈夫なのっ?」
「はあはあはあ・・・・」
「うぃのすさんーー、しっかりしてーーー(泣」

「ほれほれ〜、大阪名物、蟹ばさみじゃぁ〜〜〜」
「う、うぃのすさん、な、何をするの〜〜」
「へへへ。はあはあはあ。」
「うぃのすさん、やめて〜〜〜〜〜〜。」
「こうだっ!こうだっ!!」


「・・・・・。ほんとに、ごめん・・・」
「しくしくしく・・・・」

「The Boys Of Summer」を聴きながら・・・・。

こんな想像しちゃ、ダメ。
台風が来てるから、早く帰りましょうね。


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2005年8月21日 (日)

Tom Petty & The Heartbreakers

Tom_p

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ 「Damn the Torpedoes

初めて聴いたトム・ペティはこれ。
1979年。・・・・・26年も前ですか・・・。
当時3歳だった僕も29歳になるわけだ。

あの頃はムチャをしたものだった。
哺乳瓶にワインを入れてもらい、離乳食はイカの塩辛だったという。うそ。
いつまでも、お漏らしをするものだから、とうとう自分でおしめを換えるようになったという。うそ。
普段は無愛想なのに、キレイなおねいさんの時だけ「ばぶーー♪」と擦り寄り抱っこしてもらっていたという。うそ。

そんな、おませさんだった僕は、トム・ペティが好きだった。
彼らのルーツとしてよく言われるのが、バーズ、ビーチ・ボーイズ、そしてビートルズ。
ニール・ヤング、ボブ・ディランなども引き合いに出されますね。

気持ちの良い、アメリカンロック。イメージとしては南部よりの土臭い感じ。
どのアルバムもリズム&ブルース、フォーク、カントリー・・・ルーツサウンドにポップなセンスを散りばめた粒揃い。
しかも「売れ線」を狙わないスタンスも、おませさんな僕好みです。

おかげで、レコード会社との確執も相当なものらしいけど。
やはり、彼らのロックの根底は「怒り」と「反骨精神」。
いぶし銀ですな。


Tom_p2

Tom Petty & The Heartbreakers「She's The One

とか言いながら、最近はめっきり聴かなくなっていたのだけど、最近何気なく手に取ったこのアルバム。
・・・・やはり、いい。
聴けば聴くほど泣けてくる~。
「彼女は最高」という映画のサントラらしいのですが、オリジナルアルバムと言ってもいいくらいの良い出来。
オリジナルだからと気負わなかった分「遊び」なリラックス感が、よろしいようで。

ビートルズ(特にジョージ)の匂いを感じています。
トラヴェリング・ウィルベリーズでも引っぱり出すかな。

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2005年7月 8日 (金)

The Darkness

Darkness

ザ・ダークネス「パーミッション・トゥ・ランド

本日は、ジェフベックのライブで御座います。
そんな時に限って、仕事が入る・・・・。
昨日まで、ヒマでヒマで泣いていたのに。なんてこったい。

それでも、ブログをやるのね。あんた。

で、来日と言えば、クイーンがやって来るそうで。
祝・来日!

で、クイーンの直系の子孫であろうダークネスを聴いてみた。

な、なんと真っ当なハードロック!!
この時代に、あまりにもヒネていないので、手を合わせて拝んでしまった。
ぱん、ぱん、ぱん。今日も大吉、ぱんぱんぱん。

ところが、ボーカルですよ。ボーカル。
あれ、ほれ・・・。

ヨ〜〜デル。

「ハイディ、ホ〜♪」」とか「ヨ〜レロ〜レロヒホ〜♪」とか「マイヤヒ〜♪」とか、ハイジが、ぎゅいんぎゅいんとヘッドバンギング・・・。

キワモノです、キワモノ。
この、胡散臭さが、グラムっぽくてイイ。

うわっ、仕事〜〜


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2005年4月13日 (水)

STOP MAKING SENSE

Stop

トーキング・ヘッズ「ストップ・メイキング・センス

でた〜、遂に出すぜ! ヘッズの「メイキン・センス」だあ!
監督は「羊たちの沈黙」のジャナサン・デミ。

音楽映像の最高峰!!これを観ずして何を観る!!
だからといって期待すると転けます、転けます。
ヘッズ好き、音楽好きの人のための珠玉の一本でございます。

率いるデヴィッド・バーンのサイコなパフォーマンス炸裂。
もうね、観客を楽しませようとか、自分が楽しもうとか、そういうレベルじゃないっす。
この人、取り憑かれております。後ろの百太郎です。

ラジカセを抱えて登場するオープニング。
ラジカセをリズムボックス代わりにギター一本で「サイコ・キラー」
首の動きはニワトリ。
トランス入ってます。入ってますよ〜。

そら、あーた。お尻から、ウ○チが出るほど(失礼・・・)カッコよろし。

ヘッズのデヴィッド・バーンといえば、声はニューウェーブ、バックグランドはパンク、演ってる音楽はアフロなファンク。
頭でっかちなアート青年が、才能ほとばしる瞬間の映像を体験しろっ、って感じですか〜。
リズム&ヴォイス!
痙攣踊り!

皆さんもこれ観て、人生踏み外しましょうね〜


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2005年4月 7日 (木)

David Bowie

David Bowie

なんか危なっかしい声である。上手くないのである。
でもやめられないのである。

高校の時の学食の不味いカレーライスがやめられなかったのと同じかな。
全然違うな。

Db1


やはりこの辺り。
当時、レコード屋でドキドキしながら手に取った「Aladdin Sane 」
買う金が無かったので「音楽専科」(でした?)のジャケットの写真を切り取って机の前に貼った。もちろん「pinups」もピンナップ。
ツィギーは細すぎて怖かった。ジャケットも怖かった。

はじめて買ったレコードが「Diamond Dogs」。
これもジャケットが怖かった。つうか一番怖いジャケットだから買った。

Db2


でも「Young Americans」「Station to Station」の頃からあまり聴かなくなった。

Tin Machineはバンドサウンドだ!・・・で買った。
何回か聴いて売った。
うさぽんさんが、紹介していた。
・・・・くやしかった。

くやしかったんだよう。
日曜日は中古屋巡りに行く。(かもしれない。)
250円以上では買わない。(・・・・・。)

Db3


最近は?
久々に聴いた。
「Heathen」「hours...」
惹かれるのである。この声に。
相変わらずジャケット怖い。

暗くした風呂の中で聴きたい。
おっふろ、おっふろ♪

以前、風呂用じゃないラジオを湯槽に落とした経験あり。

やっぱ、これが一番。

Db4

「Ziggy Stardust」

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2005年3月 5日 (土)

Dream Theater

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Dream Theater「Images & Words

おっさんでも聴けるハードなロックと言えばドリーム・シアター。
例によってジャンル分けは意味ないけどプログレッシブ・ハードとか
プログレッシブ・メタルといったジャンルのようです。
お家芸の壮大で美しいメロディ。不規則なリズムパターンにインストパートは神業。

イントロだけで5分や10分はざら。
ストレイ・キャッツなら3~4曲演り終えて一服しているところでしょうが、なんせ濃縮アガリクス茸くらい密度が濃い。
気軽に聴く音楽ではないです。
まずは、ステレオにアルバムをセットする。
次に左右のスピーカーの距離を測り、正三角形の位置に座布団をセット。
正座は必須です。
そしてステレオに向かって3度お辞儀をする。(焼香かよ)
そして、気合一発・・・、聴く。(目は閉じて、手は合わせてください。)

これは、私が学生時代ピンク・フロイドやイエスを聴く時にやった儀式です。
嫁さんが背後霊のように後ろにやってきて「ば~か」と言ってくれます。

ギタリスト、ジョン・ペトルーシ。
G3(ジョー・サトリアーニによるギター・プロジェクト。ジョー+2人のギタリストによるパッケージ・ツアー)での来日が決定。
嬉しい嬉しい限りですが、ソロ・アルバム「Suspended Animation」を発表したそうです。
「G3への参加が、ソロ・アルバムを作るというインスピレーションを与えてくれた。」と仰ってるのでこのアルバムから演ってくれそう。

詳しくはクロムハーツさんまでどぞ。(例によって他力本願・・・・。)


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