2006年7月 1日 (土)

The Moody Blues

Moody

The Moody Blues「Every Good Boy Deserves Favour

たしかファーストアルバムは、オーケストラと共演したというお堅いバンドなのである。
名曲「サテンの夜」。茶店ではないですぞ、サテンの生地のサテンですぞ、たぶん。
この曲と「抱き枕」があれば宇宙の果てまで旅ができる。お試しください。

プログレとして知られる以前は、あのwingsのデニー・レインが中心メンバーだったそうで、「Go Now」ってムーディーズの曲だったのね。
wingsはポール・マッカートニーのワンマンバンドというイメージがあるけど、縁の下のデニーって感じですか。

ムーディー・ブルースを知ったのは、このアルバムのジャケ買い。
そうそう、邦題は「童夢」だった。
もうアルバム内容なんてどうでもよかった。
というぐらいの幻想的ジャケッツ!!
プログレといっても結構普通のポップスなんすね。
独特のメルヘンチックな浮遊感、コーラス、インストパートの少なさがフロイドやイエスより格下と見られるところなんころなんだろうけど、いやいや改めて聴くとスゲーな凄いです。

僕にとってプログレッシブロックとは幽体離脱できるかできないかが基準。

実質ファースト「DAYS OF FUTURE PASSED」から
サテンの夜
もう一丁!!
サテンの夜

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2006年3月12日 (日)

死刑台のエレベーター

Miles

死刑台のエレベーター

ヌーベルバーグとはなんぞや。イーグルヌガー(お菓子の商標名)のことなのか。
てな訳で 「死刑台のエレベーター」。1957年のフランス映画。監督はルイ・マル。

初めて観たのが、多分テレビの「日曜洋画劇場」。20年以上も前のことだろうか。うそ。35年前・・・。
その頃2歳(うそ)だった僕は衝撃を受けた。「こりはヌーベルバーグだ。ジャンヌ・モロー・・・愛しているよ。」2歳だったから、ふと頭の片隅を過ぎっただけですぐに忘れてしまったのだ。マイルス・デイビスの魔力に憑りつかれたのもこの頃である。でも2歳だったから記憶があやふやです。

で、ヌーベルバーグとは一体何なのだ。

イーグルヌガーのことなのか。

記憶ではエレベーターに閉じ込められたおっさんが脱出するというお話だったはずだが、大分違っていた。不倫して旦那を殺して完全犯罪を目論むというフィルムノワールだったのだ。
しかし50年も前の作品。映画としては稚拙なミス連発の犯罪とか取って付けたようなアクシデントとか、もう映画の中に入っていって「わしがこうしちゃるっ!」と叫びたいところ多々ありなのだが、サスペンス映画として観るよりモノクロームでしか味わえない光と影とかジタンの煙とかモーリス・ロネとジャンヌ・モローの破綻してゆくラブストーリー(当然の事ながら顔を合わしていないつうところがよいね)とか、まあそんな香りを味わう映画なのですな。

映画としては「古典」ということで贔屓目で。

マイルスは、フィルムを観ながら即興でプレイしたとか。むう、JAZZですなあ。デッドマン=ニール・ヤングを連想します。フィルムと音楽が生き物のように絡んでいくところが緊張します。

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2005年11月19日 (土)

Michael Jackson

Mj1

Michael Jackson「ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン

Mj2

写真のカッコええサングラスをご覧いただきたい・・・。
非常にカッコええでしょ?

これは、あの有名な歌手「マイケル・ジャクソン・モデル」なのである。
ちゃんとケースにも「Michael Jackson」と浮き彫りに入っているので間違いない。
・・・と思う。

私の愛用のサングラスである。
フゥーーーっ!!

この数奇な運命を辿ったであろうサングラス。
一目見た時から、ただならぬ気配を感じる。・・・そう、妖気である。

手に入れた経緯を話しておかなければならぬ。
それは、今日のように冬の気配を感じる肌寒い日であった。

「集金に行ったら、お金じゃなくて現物支給だった~~。」
仕事仲間のO氏の手には、サングラスが数点。
「こんなもの、どないせいっちゅうんじゃー。winosさん、いる?」

ただより安いものは無い。私は二つ返事でいただくことにした。
「はい。ください。」

かくして、私の手に落ち着いたという訳なのだが。
写真では、よく判らないかもしれないが、このサングラス・・・・、なんと言いますか・・・、ウルトラ警備隊とか重戦士機甲マジ連隊のようなのだ。

これをかけて歩いていると、道行く子供達は泣き出し、若者たちは指をさして笑う。
マイケル・ジャクソンさんの気持ちが少し解ったような気がした。

しかし、マイケル・ジャクソンさんが使用しているのなら、私も使わなければならない。
「そうだ。車を運転している時なら使ってもいいじゃろう。」


・・・・やはり、このサングラスは呪われていた。
運転中、信号が青に変わると言ってしまうのである。


「アオゥ~~~ッ!。」














ってオチが今ひとつでしたかな・・・・。

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2005年11月14日 (月)

MTB

Mtb

The Marshall Tucker Band「Tenth

おぼろげな記憶で、マーシャル・タッカー・バンド。
ああ、そう言えば昔好きだったんだ、忘れないでおこうブログ・・・・・。

サザンロックと言えば、ゴリゴリの骨太ブルースを連想しちゃうんだけど、MTBは、カントリーロックですな。
アルバムも画像の分をを含めて2〜3作品しか知らないんだけど、決め手はフルート。
ロックでフルートを出してこられると、ぼのぼのしちゃうん。あ、ヴァイオリンなんかもいいすね♪
ま、たまには軽いノリでこういうのもいいんではないかと。

70〜80年代といえば、サザンロックが花盛りの時代でもあったんだけど、今は全くと言っていいほど忘れ去られている。
ツタヤに行ってもこのジャンルは間違いなく置いてないですな。
ウエスタンシャツにウエスタンブーツ。

東洋の島国でそんな格好をした奴らが、うじゃうじゃいたのだから、今考えると日本は不思議な国である。
中にはchaps(革のオーバーパンツ)までしてる奴がいたし・・・。
今でも不思議な国だけど。
日本人は、ふんどし、さらしに着流し姿が一番粋なのである。
私も、冬を乗りきるために半天を出してきた。

正しい日本人の在り方は、半天、炬燵、みかん、そしてマーシャル・タッカー・バンドなのである。

クリスマスはMTBを聴こう♪


音楽(ま) | | コメント (28) | トラックバック (0)

2005年6月 5日 (日)

Magic Sam

Magic


高校生の頃、友人の家に遊びに行った。
その友人は、大学生の兄貴の学生アパートに転がり込んで暮らしていた。
何人か集まり、週刊プレイボーイなどをパラパラとめ繰る自堕落な時間。

ふとベッドの枕元にコンドームを入れるパッケージが・・・。
パッケージの封は切り取られていて中身は無い。

「こ、これは・・・・。」私の目は怒りに燃える。
「これは、どういうことだっ!!」
「ち、違う!」
「何が違うんだっ。わしは、お前をそんな子に育てた覚えはないぞっ!」
「だ、だから違うって・・・。それは、多分兄貴の・・・。」
「ええい、言い訳は許さんぞ。お前は、いけない子だっ!」
他の友人とポカポカ頭を殴る。
ポカポカポカポカポカ。

ああ、なんて大学生って大人なんだ・・・。

話は変わって、マジック・サム。
つうか、全然関係ないですやん・・・。


Magic Sam「WEST SIDE SOUL

ブルースといっても、何となく瑞々しさを感じさせるギター。
1930年代ミシシッピ生まれ。貧乏。50年代にシカゴへ。貧乏。
めきめきと頭角を現すも貧乏。
ところが60年を目前に徴兵。
社会での人種差別もさることながら軍隊内は更に酷かったらしい。
軍隊を脱走。刑務所送り。復帰するもブルース冬の時代。貧乏。

そして、なんとか出したのがこのアルバム。
(何となくソウルな匂いを感じます。売れ線を狙ったと言うより狙わされた?)
でも、生活保護を受けるぐらいの貧困生活だったそうですが・・・。
栄養失調。酒。

クリーム、ジミヘンの波に乗り、次第に脚光を浴びるも・・・。
心臓発作で死亡。

アルバムは2枚だけ(多分)。オリジナル曲もほとんど無し。
なのに、ここまでブルースファンに愛されるのは、やはり伝統とモダンが混ざり合ったプレイスタイルとヴォーカル、そして人懐っこい性格(だったらしい)なんすかね。

30才そこそこで逝ってしまった、マジック・サム。
プレイボーイのページを繰りながら、能天気な日々を送るわしには計り知れない「ブルース魂」があるのだ。そうなのだ。


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2004年12月13日 (月)

別にマリリン・マンソンが好きなわけではありません

Manson_2

前から年配の女性が歩いてきた。
おばちゃんである。
おばちゃんと言っても親戚筋ではないです。単なるおばちゃんです。
関西下町指数100%のおばちゃん。
当然、買い物かごからはネギが顔をだし、こめかみにはピップエレキバンが貼られている。(貼ってねえよー)

なんか変だ。
胸の辺りから、人相の悪い奴が睨んでいる。
こ、これは・・・
マリリン・マンソンだ。


おばちゃんは、マリリン・マンソンのTシャツを着ているのだ。
大変だ。
ファッションは、典型的おばちゃんなのにだ。
パンツは花柄のぴちっとした楽そうなやつ。(ウエストがゴムのやつね)
ジャケットは毛玉たっぷりの赤いフリースである。

名探偵わしは、素早く推理を巡らせた。
「これは、息子のシャツだな。」
しかも、容疑者はマリリン・マンソンが何者かも知らないはずだ。

「うふふ、この服、ホラーかしらね。」とか言いながら着ているのだ。
息子も「かあちゃん、俺のん勝手に着るなよな、かあちゃんが着ると伸びるんだよっ。」と、ぼやいているのである。

つまり息子は容疑者より小柄なのである。
そしてマリリン・マンソンを聴くようなやつは、不良に決まっている。不良だってば。

尚かつ、容疑者と服を共有するとなると、この親子はフレンドリーなのである。

容疑者の息子は、小柄でフレンドリーな不良である。

私は、一瞬のすれ違いざまに、ここまで見極めていたのである。


そんなこと考えながら、通勤してます。

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2004年11月30日 (火)

マイケル・シェンカー

Msg


久々にハードなロックを。
ドイツ出身の哀愁ギタリスト、マイケル・シェンカー。

自慢じゃないけど、この人のCDは一枚も持っていません。(レコードで何枚かあるけど。)
今、レコードを聴ける環境じゃないので、昔買い漁ったレコードが不憫で、不憫で。

スコーピオンズを円満退職しUFOのメンバーとなったマイケル・シェンカーはとにかく失踪がお好き。
「ドクター・ドクター」や「ロックボトム」をヒットさせ、世界に羽ばたけUFO!という時に、失踪。
しばらくして復帰、レコーディング参加。
アメリカで人気に火が付きだした70年代半ばに、またまた失踪。
しばらくして、ちゃっかり復帰。「宇宙征服(すげータイトル)」のレコーディングに参加。
アメリカ市場を征服したと思ったら、失踪。古巣スコーピオンズに復帰するも失踪。

この人が「」と呼ばれる所以は、いつも消えてしまうからなんですかね。
90年代にUFOが再結成された時もなぜかマイケル・シェンカーがいました。
不思議です。まあ、神ですから。

失踪のまま、80年頃でしょうか、マイケル・シェンカー・グループ(MSG)結成。
神ですから、彼の「立て板に水ギター」は感涙ものです。
メタルな人たちの早弾きや難解なテクニックは、そんなに感動しないんだけど、彼の叙情的でメロディアスな泣きのギターは、いつ聴いても鳥肌もの。・・・って最近聴いてませんけど。
MSGの途中、ロビン・マッコリーという人とマッコリー・シェンカー・グループ(MSG)のアルバムを何枚かリリースしてますが、何気にそれも好きです。

んで、最近何してはるんでしょう。失踪してるんでしょうか。

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2004年8月21日 (土)

メタリカ

Metallica


昨日、家に帰ったらテーブルの上に手紙が。
「お父さん、いつもごくろうさま。」
肩たたき5分券、10枚綴り。もう、30時間分ぐらい貯まってるぜ。

胸に熱いものがこみ上げてきた。

息子よ、父さんは、父さんはな・・・
仕事もせずに『妄想トレイン』爆走中なんだぜ〜。

こんにちは。私winosは、本日より夏期休暇。
小旅行に行ってまいります。
皆様もよい週末を。


●本日の妄想BGM
メタリカ「メタル・マスター

達也(仮名)46歳。会社員。
昌子(仮名)41歳。主婦。駅前の酒屋で事務のパート。

「あなた、雅彦を叱ってやってくださいよ。もう、私じゃ何を言っても聞かないんだから。」
「うむ、こういう事は父親の方がいいだろう。わしにまかせなさい。」
「あっ、それから私、学生時代のお友達とカラオケの約束しちゃったの。今から出かけていいかしら。」
「ああ、でもお前、最近カラオケがおおいなあ。」
「あら、そうかしら?先週は映画を見に行ったのよ。『危険な情事』」

************************

「雅彦、入るぞ。」
ぎゅぎゅぎゅぃ〜〜ん。ずんどこ。ずんどこ。

「ちょっと音が大きすぎるぞ。下げなさい。」
「なんだよ。勝手に入るなよ。」
「お、お前。こ、これはメタリカじゃないか。やめなさい。これは、不良の聴く音楽だ。父さんはヘビメタは嫌いだ。」
「何を聴こうがオレの勝手だろう。出ていってくれよ。」
「まあ、そう言うな。今日は父さんと腹を割って話し合おうじゃないか。なっ。」
「べ、別に話なんかすることないよっ。」

「まあまあ、そんなに突っ張るな。あっ、そうそう。お前におみやげを買ってきてやったぞ。
ブリトニーとカイリー・ミノーグのCDだ。お前はブリトニーを使え。父さんは、カイリー・ミノーグだ。なっ。」
「なにが、なっ。だよ。だいたい何に使うんだよ。」
「ブリトニーのへそ。」
「はぁ?」
「ブリトニーのへそ、カイリー・ミノーグのおみ足。父さんは一流品しか使わん。」
「何言ってるのか解んねえよ。頭おかしいじゃねえのか。」
「ま、そういう訳だ。」

                つづく(続くのか?)


メタリカはあんまり好きじゃない。うるさいもんね。
好きじゃなくても、映画のシーンで・・とか、オープンカーでドライブ・・とか(オープンカー乗ったことないけど)、シチュエーションによっては、いい感じの時ってありますね。

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