2010年8月18日 (水)

ノウイング

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写真のおっさんはニコラス・ケイジである。
ニコラス・ケイジの映画にハズレなし。と思っていたのだが最近はハズレばっかである。

写真のおっさんはニコラス・ケイジである。
多分カツラである。
カツラをもってしてもこれだけデコが広いのである。ハリウッドの特撮技術もアデランスもあんまし大したことない。

しかし映画のジャンルは僕の大好きな終末ものである。

50年前のタイムカプセルに入れられた謎の数字の走り書きが、実は未来に起こる出来事を予言するものだった・・・。
うわーーー、もうドキドキものですやん。

ニコラス・ケイジもちゃっちゃか謎を解き明かすし飛行機や列車事故のシーンは迫力満点だし、盛り上がるだけ盛り上がって、

オチは「そこ」へ向かうのであった。


だから「そこ」とか「夢でした」とかアメリカ映画は嫌いなんだよ。

でもアメリカ人て、なんで庭先のコンロでソーセージ焼きたがるんだろね。

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2008年7月 9日 (水)

ナイト ミュージアム

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盆休みに親戚のお子たちがやってきて、みんなで観ようぜ映画!・・ということで借りてきた「ナイトミュージアム」。

去年の盆に観た映画を今、日記に書こうと思い立つこと自体、恐竜並みの伝達機能であるが、いやーーー、全然思い出せない。どんな映画だったか。
ベン・スティラーが主演ということで楽しみにしていたのだけど、まあ可もなく不可もなく・・・程度の王道娯楽映画だったか・・・。

オーウェン・ウィルソンの登場でズーランダーかいっ!とか、ロビン・ウィリアムスでジュマンジかいっ!!と突っ込みつつも小さい子供たちと安心して楽しめる、毒にも薬にもならんが普通に楽しめた。

と言いつつ、ベン・スティラーの毒が、オーウェン・ウィルソンのお間抜けが、ロビン・ウィリアムスの腹黒さが微妙に滲み出ている。
そんな隠そうにも隠しきれない毒とお間抜けと腹黒さが、なかなか楽しいのだが、普通に観ている分には判らんですね。

物語は、失業中のラリー(ベン・スティラー)は離婚しちゃった妻や息子にいいところを見せたい。しかし世間は冷たい。
そんなドツボの時にありついた博物館の夜間警備の仕事。だがそこの仕事は誰も長続きしないのであった。博物館にはどんな秘密が?




んでやな・・・・・・・
・・・・・・そんな映画ですわ。



あ、そうそう。ミッキー・ルーニー、ディック・ヴァン・ダイクのお爺達が非常によろしい。


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2007年11月18日 (日)

ナチョ・リブレ 覆面の神様

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全編通してグタグタの映画。
アハハハ・・・・。乾いた笑いが部屋を虚しく駆け巡る。
アハハハハ・・・・。

メキシコの貧しい修道院。料理係として働くナチョ(ジャック・ブラック)の憧れはメキシカンプロレス「ルチャ・リブレ」。
ある日、買い出した食料を電光石火の早業で浮浪者エスケリト(エクトル・ヒメネス)に強奪されてしまう。
んで色々あって(別に何もないのだが)、美人シスターにいいところ見せたいし、子供にもいいもの食わせてやりたいし、ということでエスケリトと共に「ルチャ・リブレ」に出場してひと稼ぎしようとするのさ。
・・・という話。

ジャック・ブラックが太鼓腹で覆面レスラーを演じるというだけでだけで笑えてしまうと言っちゃあ笑えるのだけど、笑えない人も沢山いるに違いない。ああ違いない。
この手の映画はツボにはまるか、はまらないかの勝負だけど、この「緩さ」をどうしたら上手く伝えることができるのか。このもどかしさで地団駄を踏んでみたら少しは気が晴れた。やっぱり体を動かすということはいいことである。

で、ジャックブラックの「反清涼感」腹黒さが大好きな僕にとっては激しく物足りない。
多少のアクの強さはあるものの、普通にいい人なのである。
ただ笑いのポイントは随所に散りばめられているので退屈するというほどでもない。

なんでも監督のジャレッド・ヘスなる人物、「バス男」(なんちゅう邦題や)という、とっても緩い映画が一部で相当な高評価を得ているらしい。この監督の芸風が括約筋系なのかもしれない。

しかしプロレスのギャラで修道院の子供たちを助けるって話、どっかで聞いたことがある。
そう。必殺名作「タイガーマスク」
メキシコの伝説的な実話で、話のネタ元は一緒らしい。

やっぱ「虎の穴」は存在していたのか。

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2007年3月19日 (月)

ノイズ

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なかなかの脱力映画だった。

たとえば「フォーガットン」という映画は、制作者側が『映画を作り始めたが途中で作るのが面倒くさくなっちゃった。でも今さら後には引けないしどうすべ・・・。』というやるせなさが素敵であった。
冒頭3分の1あたりから「な、なんかおかしいぞ。」と思わせる展開であり、半ばを過ぎるころには、観客を脱力のどん底に落としつつも「おいおいおい。ぶふふ♪許してしまおうかな。」・・・と突っ込める映画でもあった。
だから救えたのだ。

この「ノイズ」はですな・・・。

事故にあった宇宙飛行士の夫。通信が途絶えた「空白の2分間」に何が?
夫は地球に帰還し穏やかな生活が戻ったかに見えた。
そして妻は妊娠。
さあ、どーする、というお話。

ツカミはいいのんよ。
帰ってきた夫の様子がおかしい。本当に夫かしらん?あの優しかった夫なん?

展開もいい。
お腹の赤ちゃんは、いったい・・・。「ローズマリーの赤ちゃん」SF版。
夫は別の何かに変わってしまったのか。微妙な変化が恐怖感を倍増させる。
無機質でCOOLな映像も冷んやりとして気持ちがよい。

キャストも。
ジョニー・デップとシャーリーズ・セロン。
デップの物憂げで暗い笑顔。
セロンの壊れていくさまの演技は相変わらず上手い。
ヘアスタイルも「ローズマリーの赤ちゃん」のミア・ファローを意識している。
やっぱ美人はどんな髪型でも美人なのですな。

なのに、なのに、一体なんだよ、これ。
緊張して観てたんだよ。

最後の最後にすべてを台無しにするなよ。
オチの3秒前まで、心理サスペンスとしていい出来だったんだよ。

これ、ぜってーー、オチを決めずに撮影開始したんだよ。

 

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2006年9月20日 (水)

ナイロビの蜂

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ナイロビの蜂

相当地味だったけど、いい映画だった。

「ホテル・ルワンダ」と二本続けて観たものだから、終わった後の疲労感はピーク。
気がついたら地面を這いずりながら前進している僕がいた。
道行く人が「そこのデップ似のお兄さん大丈夫かい?」と声を掛けてきたので虚勢を張って「ピースっ!」と応えたものの、心の中では泣いていたのである。

この映画の舞台もアフリカ。ケニア共和国のナイロビである。
原作は、ジョン・ル・カレの小説なのだが、な、なんと・・・、この物語も事実をベースに作られたものらしい。

穏やかで庭いじりが好きな外交官ジャスティン(レイフ・ファインズ)と正論を全うさせなければ気が済まない激情家の妻テッサ(レイチェル・ワイズ)。
物語はテッサの死から始まる。

思うのだが、企業も国家も人間の集合体である。
コンピュータやロボットが自我に目覚め反乱を起こすのとはワケが違う。
なのに、何故いつも人間は翻弄されるのであろう。
一人歩きをしてしまった集合体は、個々を押し潰して更に巨大化するしか道はない。

企業の論理は利益。国家の論理は国益と保身。
そして犠牲になるのは人間。

監督は、あの「シティ・オブ・ゴット」のフェルナンド・メイレレス。
静かな人種差別の映画であり、一級品のサスペンスであり、とびっきりのラブストーリー。

秋の夜長「シティ・オブ・ゴット」〜「ナイロビの蜂」〜「ホテル・ルワンダ」と観てみなされ。
そりゃもう撃沈しますぜ。

苦すぎる結末。最後に「家」に帰ったジャスティンの悲しげな瞳が響く。

長いものには巻かれろ・・・が身に染み込んでしまった僕は映画に逃避するしかないのである。
おねいさんに抱かれろ・・・が理想なのだが・・・。なんちゃって。

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2006年8月13日 (日)

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

Narnia

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

ディズニー顔の登場人物は宗教的でさえある。典型的よい子顔の登場人物を見ながら児童文学なのだから仕方ないとぶつぶつ呟きながら後ろ向きに鑑賞する。

「ロード・オブ・ザ・リング」のような重厚なファンタジーを期待すると肩透かしを食う。
「指輪物語」を愛読する人たちの何パーセントかは映画化自体が無意味なものという評価らしいのだが、僕は判らん。「ロード・オブ~は面白かったけど・・・。

物語は、仲の悪い四人の兄弟が、ファンタジーの世界に迷い込んで「氷の女王軍団」を倒し、英雄になり兄弟の絆を深め、めでたしめでたし。
おお、簡単な物語ですぞ。しかも隣で原作を読んだと言う息子の解説つきなのだ。うるさいったらありゃしない。

ぺらっぺらの人物描写、勧善懲悪の紋切り型、魅力的でない主人公四人組。(末っ子の女の子は可愛かったけど、その魅力は出し切れていなかった。)
観るべきところはないのか・・・。

いや~~~~~。
結構、面白いのですぞ。少なくとも失敗したとは思わない。
ほれ、最近は首が飛んだり、血がドバドバでたり、ぶしゅ・・っとかびちゃ・・・っとかそんな映画ばかりですやん?
安心して家族で観ることのできる、良い意味でも悪い意味でもの安心ディズニー映画。

子供っぽいと言わずに、動物たちの表情や衣装やらを子供の心で素直に観よう。

おじいちゃんもお婆ちゃんもお父さんもお母さんも僕も私も弟も妹もみんな揃って、ちゃぶ台に「みぞれアイス」を並べ「僕はレモン!」「私はイチゴ!」「わしは金時~ぉ〜ふぉふぉ。」「と、父さんはウイスキーをちょいと垂らして・・。」「どーーせ、かーさんは余りものよっつ。」とか言いながらワイワイ観るのが正しい。

観終わった瞬間、何~~~んも残らんけどね。

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2005年9月 7日 (水)

ネバーランド

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ネバーランド

なるべく予備知識を入れずに映画に挑むことにしている。
「ネバーランド」も然り。

しかし「ネバーランド」という言葉は知っている。ピーターパンが住んでいるところ。
ジョニー・デップが主役なのも知っている。

予想はついた・・・。

ジョニー・デップが緑色の服を着て飛び回るんだね。だねーーー?
フック船長と戦いを繰り広げ、ティンカーベルとウェンディがピーターを奪い合うんだね。

違いますた・・・・・・。
「ピーター・パン」の生みの親、スコットランドの劇作家サー・ジェームズ・マシュー・バリーの物語。

結論。
この映画は良かった。
少し、うるってきちゃったしね。
観ているときは、幸せな気分になれる。

さて・・・・。
実は・・・・・。
それだけなんすね。

「どうだった〜?」
「うん。良かった・・・。」
その後が続かない。

美しい映像。デップの瞳。
懸命に生きるピーター達の母親。
そして、ピーター、ジョージ、マイケル。

観ているときは幸せだったはずなのに・・・。
観た後も余韻に浸ったはずなのに。

後から考えると、何故かスッキリしない。
掛け値なしに「いい映画だった。」と言えない。
なんでかなーー。

もう一人の主役ピーター(フレディ・ハイモア)。
演技が上手くて、繊細で、可愛い。
でも、僕は、あまり好きになれない。
典型的「感動してる?」を感じた僕は、ひねくれ者でごわす。

ピーターの兄弟。
大人の入り口に足を踏み入れた長男ジョージやベンチの下に「監禁」されていたマイケル。
「僕を地下牢から出してください・・・。」
絶対、マイケルのほうが可愛いって〜〜。
この二人の方が好きだな。

ひねくれついでに。
子供の心を失わないバリ(デップ)。
子供すぎて、奥さんの愛を見失ってしまったんだね。

少年の心を持った大人か、大人になりきれない大人か・・・。
さてさて、どちらでしょう?


良い映画。観て損はない。
でも心の引き出しの中に入れておくほどの映画ではないと思う。

・・・・・・・・・・。
何となくわかった。
この映画に感動したのではなく、映画の中にいっぱい詰まっている、あの「ピーター・パン」、誰の引き出しの中にも入っている、あの「ピーター・パン」に 涙したのだ。

茶しばきませんか?

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2005年2月27日 (日)

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド

Livingdead

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド

「ドーン・オブ・ザ・デッド」を観たので、ロメロのオリジナル3部作を見直そうと思って借りてきた。
まずは第1作目。
1968年度作品。モノクロ。

今となっては、このゾンビは怖くない。
ところが稚拙なメイクをモノクロでカバー、これがなんとも言えぬ不気味な恐怖を醸し出してる。

墓参りにやってきた兄妹が突然ゾンビに襲われ民家に立て篭もるっていう、それだけの話なんだけど。
冒頭のゾンビ登場のシーンがCOOLでございます。
なぜにゾンビが?つう説明も何もなく、さらに一気に増殖!潔いのでございます。

「ゴシック・ホラー」。
「ゴシック」とは、ヨーロッパ中世の美術様式のことですが、ノートルダム寺院などのゴシック建築、ドラキュラ、フランケンシュタインなどのゴシック小説から採ったんですかね。

この独特の雰囲気は、いまのおちゃらけホラーには決して味わえない格調と気品が・・・。
と言うほどのものでもないです。なんてったってゾンビですから。

なはは、「ゴシック・ホラー」というジャンルに入れてもよいのではないでしょうか。

家族が出かけてしまい、一人取り残された昼下がり・・・。
ハーブティーでも入れて(わしは冷たいビールがいい)、本棚から昔買ったお気に入りの本を取り出す。
そういった風情で観てみたい映画の一本ですか。(うそ)

・・・そう、りきちさんが仰るところのサラ・ミッダの「ガーデンスケッチ」的なものでしょう・・・。
えっ?全然違う?

《補足》ホラー好きのみなさま、こににちは。

この映画、数多くのエディションが出てるそうです。
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/最終版」は、意味のないシーンの追加。
それだけにとどまらず、オリジナルの素晴らしさを台無しにするという犯罪的行為を行っております。

リメイク版のトム・サヴィーニ「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記」(1990年作品)、はホラーファンなら押さえておかなければならない作品でしょう。
それにしても「死霊の~」とか「悪魔の~」とか「いけにえ」とか「ガバリン」とか「バタリアン」とか、何がなんだか解んねーよ。


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2005年2月12日 (土)

ニューオーリンズ・トライアル

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普段の通勤は、図書館から借りた本を読みながら、ちょっと疲れたらウォークマンを・・。
という生活を続けていたんだけど、ブログを始めてからは、ひたすらウォークマン生活。

2週間に1回、2~3冊借りてたから、月に4~5冊は読んでいたんだけど、今年は1冊も読んでいないっす。
ま、こういうのって波と言うか周期があるんだろうけど、そろそろ読書周期に・・・。

ジョン・グリシャム、スコット・トゥロー 、バリー・リード、ネルソン・デミルetc...
小説や映画ですぐに飛びついちゃうのが法廷、法律物の「リーガル・サスペンス」。
タイトルに「評決」とか「陪審」とか「告発」とかついてると「うおおおお」と心の中で叫んで手が伸びてしまう。

ニューオーリンズ・トライアル

まずは大好きなジョン・キューザック。最近、浜村淳と化してしまったダスティン・ホフマン。そして、ジーン・ハックマンとくれば期待するな、ちゅうのが無理な話ざます。

原作がジョン・グリシャムの「陪審評決」。
借りる時のキーワードが二つも入っているので、当然読んでいたんだけど内容は記憶の彼方・・・。
「ニューオリンズ~」って題から、まっ白な状態で挑みましたが、「ん?このストーリーなんとなく読んだかな?」

原作が先か、映画が先かとなれば僕は、映画が先。
原作を読んで創ったイメージを映画が超えることは難しいし、そうなれば映画を楽しむことができない。
反対の場合も言えるんだけど、原作も映画も、って時は映画を観て忘れた頃に(すぐに忘れるけど)原作ってパターンがベストだと思ってます。
でも、帯に「映画化決定!」とか書いてるとついついねえ。

裁判長、原告、被告、弁護士、検察官、陪審員といった登場人物の思惑の絡み合い。
正義、悪意、策略、欺瞞、交渉、取引・・・知恵と知恵のぶつかり合いが複雑になればなるほどスリリング。
「静」の緊迫感と言うのでしょうか。

正義の弁護士にダスティン・ホフマン。企業側「陪審コンサルタントにジーン・ハックマン。不本意ながらも陪審員に選ばれるジョン・キューザック。
面白さは一級品。・・・だと思うんだけど原作が頭に中に残っていたからねー。
陪審員の心の変化とか、原告側、被告側との駆け引きとか・・・。
もう少し描きこんでほしかった。
2時間の映画だけど、ここまで面白けりゃ、3時間になっても4時間になってもOKなんだけどな。

「十二人の怒れる男」を求めちゃいかんね。「ニューオリンズ~」は陪審員室のシーンはほんの一部だし。
「十二人の怒れる男」のリメイクがあるそうなんだけど、面白そうだよ。


リーガルものメモ。
リチャード・ノース・パタースン、ヘンリー・デンカー、フィリップ・マーゴリン、ブライアン・ヘイグ
なんか、いいのあったら教えてください。

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2004年10月27日 (水)

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

Knock


最近観たような気がするんだけど、1997年製作となってるんで7年前に観たんだろうか。
日本公開が2000年ぐらいだったのかな。

●本日の映画
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ。」てなコピーでした。
余命僅かと宣告された重病患者のルディとマーチン。
ひょんなことから知り合った二人は、海を見るために旅に出た。
ところが、病院から盗んだ車が悪かった・・。

破滅型ロードムービーというジャンルは、非常に好きなんですが、この二人には全く悲壮感がない。明るく切なく珍道中を繰りひろげます。

ええい、どうせ死んじゃうんだから、好きなことしちゃる。
というほど無茶はしないし。(してるけど)
銃撃戦では誰も死なないし。血も流れない。

死ぬ前に海を見たいって言う重い話なのに、ひたすら軽快にテンポよく話は進んで行きます。
追いかけるギャングも警察もみんな、おばかさん。

ドタバタでとぼけてるから悲しいテーマを忘れてしまう。
でも、旅はいつか終わりが来るから、しんみりしてしまうんだね。
泣き笑いのこの一本。ファイトいっぱーつ!

でも、エンディングの「天国の扉」は、やっぱりボブ・ディランでしょう。

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