
この世には「対」というものがある。
ハリウッド映画とポップコーン
焼肉とビール
湯豆腐と熱燗
ボディくっきりドレスと豹柄
え~~っと、それから・・・
「あと、チキンナゲットは如何ですか?」と「いや、いらない・・・」とか
「延長しますか?」と「いや、しない・・・」とか
そんなわけで、世の中、切っても切り離せないものは沢山ある。
「オヤジ」と「温泉」もその中のひとつ。
・・・・・・・・・・・・ああ、思いつきで書き始めると収拾つかねえす。
Neil Young「Harvest
」
温泉上がりのオヤジは、浴衣の前をだらしなくはだけ、腰に手をあてコーヒー牛乳を飲む。
そんなオヤジの頭の中に流れている曲はもちろんニールヤングの「孤独の旅路」。
こないだ行った銭湯でも脱衣所で隣のおっさんが「ふふふふふふ~~ん♪ふ~んふんふん♪」と歌っていた。
露天でも頭に手ぬぐいを乗せた爺さんが「ふふふふふふ~~ん♪ふ~んふんふん♪」と歌っている。
僕も控えめに「ふふふふふふ~~ん♪ふ~んふんふん♪」と呟く。
・・・・今、子供が後ろから画面を覗いて「ふふふ~~んって何なん?子供みたいなことしてるな。」
子供に子供と言われたくないわい。ふんふ~~ん♪
その昔、クラプトンの「アンプラグド」というアルバムが大ヒットした。
街中アンプラグドが流れていた。
普段CDを買わないような知り合いまで持っていた。
しばらくするとお約束のように中古ショップに並べられていた。
クラプトンでさえこれなんだ。
ニール・ヤングやトム・ウェイツなんて誰が聴くというのだろう。
悲しいことに日本では、そのビッグネームほど人気がないです。

Neil Young & Crazy Horse「Rust Never Sleeps
」
2~3年前、アルバム「グリーンデイル」のツアーで来日した。
単独公演としては十数年ぶりの来日。
フジロックとかでは来てたのかな。
会場はガラガラ。
僕もオークションで半値近い値段でチケットを手に入れたんだけど。
主催者側もアリーナ席だけでも埋めようと躍起になっていたようである。
モニターという名目で招待券も出回っていた。
ああ、ニール・ヤングを聴かずに生きていくなんて~。
勿体無いと思うんですけど~~~?
ライブは前半が「グリーンデイル」セット。
後半が、ガチョ~~ンのロックンロールタイム♪
後半のオープニングは名曲「Hey Hey,My My」♪この曲を待っていた!!
「Hey Hey,My My」はジョニー・ロットン(セックス・ピストルズ)にエールを贈った曲。
ニール・ヤングの回答は「ロックは終わっていない」
産業ロックに背を向け、今も突っ走るニールに清き一票を。
だって、もう来てくれんよ~!!

Neil Young「Re・ac・tor
」
おまけ、おまけ。大好きなアルバム。
アルバムごとに色が違うニール・ヤングだけど、これはロック色が強い。
適当に作ったといわれる「T-Bone」。「Tボーンステーキはいらない」・・・と延々繰り返す。
脳性小児マヒを患っている息子の治療のためレコーディングに専念できなかったという背景があったのか、ラフな作りではあるけど。
結局、心を動かされるのはある種の「情念」が必要なのだなあ・・・・。
などと思ったりして。
「T-Bone」 「Get Back On It」 「Shots」を聴くだけでも~~。(泣